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魚釣島不法上陸事件、中華民国旗の扱いに中国紙苦慮


ニュース 社会 作成日:2012年8月17日_記事番号:T00038849

魚釣島不法上陸事件、中華民国旗の扱いに中国紙苦慮

 尖閣諸島(沖縄県石垣市、台湾名・釣魚台列嶼)の主権を主張する香港や中国などの活動家が15日に魚釣島へ不法上陸した際、中国国旗の「五星紅旗」に加え、中国が国とは認めていない中華民国の国旗「青天白日満地紅旗」を掲げたことに対する中国メディアの対応が分かれ、インターネット上などで話題となっている。17日付聯合報が報じた。


中国メディアでは、青天白日満地紅旗が写っている中央部分を切り取って、上部と下部を無理やりつなげた不自然な写真も数多く見られた(16日=中央社)

 同事件については日本の読売新聞が掲載した、活動家が国旗を掲げて上陸する空から撮影した写真が中国メディアに流用された。ただその際、アモイ市の「廈門商報」が「青天白日満地紅旗」の部分を赤く塗りつぶしたほか、海南省の「南国都市報」はコンピューター技術を使って同旗の存在を消し去った。

 またその他多くの新聞・雑誌では「青天白日満地紅旗」の部分に見出しを重ねたり、記事を挿入したりして隠しており、中国当局の意向に沿うよう苦慮する姿勢がうかがわれた。

 しかし、こうした報道に中国のネット上では「偽造は無恥だ」「メディアの道徳はどこへ行った」などと批判が噴出しており、これを受けて「廈門商報」は「写真の修正は不適切で、読者の感情を傷つけた」と謝罪した。

 一方北京の「環球時報」はオリジナル写真をそのまま掲載したが、同紙親会社で中国共産党の機関紙「人民日報」は写真なしで短く報じるにとどめた。