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国際観光収入、初の100億ドル超


ニュース 商業・サービス 作成日:2012年8月17日_記事番号:T00038874

国際観光収入、初の100億ドル超

   2011年の国際観光収入は前年比26.9%増の110億6,500万米ドルで、初めて100億米ドルを超えたことが交通部観光局が16日発表した統計で分かった。訪台外国人旅行者数が過去最高となり、ホテルや旅行業界の売上高を押し上げた結果だ。同局のアンケートに対し94%が「また来たい」と回答しており、今年も訪台者延べ700万人、観光収入130億米ドルと、ともに過去最高更新が期待できそうだ。17日付蘋果日報などが報じた。

中国人は買い物、日本人はグルメ

 昨年の訪台外国人旅行者は同9.3%増の延べ608万7,000人だった。1人1日当たりの平均消費額は257.8米ドルで、前年比16%増加した。内訳は宿泊が35%、買い物が33.5%、飲食(宿泊施設外)が12.4%と続いた。

 1日当たりの消費額が最も多かったのは日本人の348.1米ドルで、中国人(香港・マカオ除く)の270.3米ドルが続いた。このうち、日本人は133米ドル(消費額全体の38.4%)、欧米人は6割以上を宿泊費に費やしていたが、中国人は44米ドル(同16.4%)に抑えていた。一方、中国人は買い物が159米ドル(同59.1%)と国・地域別で最高で、日本人の76米ドル(同21.9%)を大きく上回った。飲食は日本人が50米ドル(同14.6%)で、他の国・地域の20~30米ドルと差が付いた。

 台北101購物中心(ショッピングモール)は今年の売上高が100億台湾元(約260億円)を超え、中国人がうち15%を占める見通しだが、日本人の購買意欲は比較的弱いと指摘。中国人の台湾自由旅行をさらに開放してほしいと訴えた。中国人の台湾自由旅行は11年6月末に部分開放されたばかりで、今月28日に4都市(済南、西安、福州、深圳)が加わり計13都市住民に対象を拡大する。

高い満足度、軒並み9割以上

 訪台の満足度(「非常に満足」と「満足」の合計)は、中国人旅行者が98%で最も高かった。次いで▽香港・マカオ、94.2%▽米国、93.5%▽豪州・ニュージーランド、93.3%▽マレーシア、93%▽シンガポール、92.2%▽欧州、92.1%▽日本、90.6%──の順で、韓国人の73.3%以外は軒並み90%を上回った。韓国人の満足度が低かったのは、韓国語が通じにくいことが影響したようだ。

 一方、中国人は台湾のサービスの良さ、ガイドの詳しい説明、秩序ある人々や清潔な街並みを評価している。日本人は小吃(台湾の軽食)や果物などおいしい食べ物、交通の便の良さのほか、東日本大震災に対する台湾の支援への感謝を挙げた。総じて、グルメや交通事情のほか、風光明媚な景色や台湾人のおもてなしが印象に残ったようだ。改善を望んでいるのは渋滞、道路標識が分かりにくい、ゴミ箱が少なすぎる、英語力などだった。

 このアンケート調査は昨年を通じて台北松山国際空港、桃園国際空港、高雄国際空港(小港空港)で行われた。有効回答は6,009件。

【表】【図】