ニュース 社会 作成日:2012年8月21日_記事番号:T00038903
郝龍斌台北市長は20日、今月30日に新学期がスタートする市内の小中学校で児童・生徒の視力や虫歯を定期的に検査し、悪化が深刻な学校の校長の評価点を減点する方針を示した。こうした制度は台湾初で、校長は「何から何まで責任を負わされては、かなわない」と不満顔、市議も「細かいことに口出ししすぎだ」と批判した。
ある小学生男児は「先生だって昼食後の歯磨きをサボっているのに?」と理解できないようだった(20日=中央社)
郝市長の指示を受け、同市教育局は「国民中小学視力保健改善計画」をまとめ、市内の公立小学校141校と公立中学校59校で毎年視力検査を実施し、小学5年生と中学2年生の近視が前年比15%以上増加した場合、校長の評価点を差し引くとの規定を設けた。小学校の全校児童のうち75%が虫歯だった場合もその校長は減点の対象となる。校長にとっては評価が減点されれば、年末のボーナスや異動先の選択肢に影響が出るので、黙っていられない。
台北市国語実験国民小学(小学校)の楊美伶校長は「学校はしっかり歯磨きしたり、本を目から放して読むよう指導することくらいしかできない。実際には家庭の協力が不可欠だ」と指摘。同市龍門国中(中学校)の陳採卿校長も「近視になる原因はさまざまなのに、責任を押し付けられるなんて」と不満たらたらだ。
学校でいくら指導しても、帰宅してからお菓子食べ放題、テレビ見放題の生活なら教育効果は期待できないだろう。ある台北市議が「小中学生の近視や虫歯を校長の評価に反映するのなら、市長の考査対象にも加えるべき」と憤るのも、もっともな話だ。
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