ニュース 社会 作成日:2012年8月21日_記事番号:T00038904
今年1月に行われた総統選挙で、民進党の候補者として馬英九総統に敗れた蔡英文・同党前主席はこのほど、意図的にデマを流して当選を妨害したとして当時行政院長だった呉敦義副総統および経済建設委員会(経建会)主任委員だった劉憶如氏を、最高法院検察署特別偵査組(特偵組)に告訴した。同問題は、蔡前主席が行政院副院長だった2007年に、地位を利用して宇昌生技に資金を融通し、副院長辞任後に同社董事長に就任して資金流用を図ったとするもので、特偵組は今月14日までに嫌疑なしとの結論を下し、捜査を終結させている。21日付蘋果日報が報じた。
蔡前主席側の弁護士は会見を開き、「呉副総統と劉・前経建会主委が、蔡前主席を落選させた」と訴えた(20日=中央社)
蔡前主席の弁護士は検察に対し、劉・前経建会主委は行政手続きが取られていない段階にもかかわらず、行政院長だった呉副総統が行政調査の開始を指示したと発表し、さらに文書を偽造して一方的な情報を流したと主張した。
なおこの件に関しては既に民進党が昨年、蔡前主席も今年5月に台北地方法院検察署に呉副総統と劉・前経建会主委を訴えたが、検察は違法行為は見つからなかったとして捜査を終えている。
しかし蔡前主席側は、「『宇昌生技』疑惑については9カ月もの期間を費やし、域内および海外で30人もの事情聴取を行ったのに対し、こちらの訴えに対しては関係者の事情聴取も行われておらず捜査がずさんだ」と批判した。
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