ニュース 電子 作成日:2012年8月21日_記事番号:T00038921
スマートフォン大手ブランド、宏達国際電子(HTC)は20日、米オンラインゲーム配信業者、オンライブへの出資に関連し、4,000万米ドルの損失を計上したと発表した。これについてマッコーリーキャピタル証券は、オンライブや高級ヘッドホンメーカー、米ビーツ・エレクトロニクスへの出資の失敗により、HTCは純粋なハードウエアメーカーに回帰し、中堅スマートフォンメーカーとして価格競争によりシェア拡大を図らざるを得なくなるとの予測を示した。21日付工商時報が報じた。
マッコーリー証券台湾区研究部の張博淇主管は、米アップルや韓国サムスン電子がスマートフォン市場でシェアを拡大する中、両陣営に属していないソフトウエア業者はますます規模を縮小しており、生き残りが厳しくなっていると指摘した。
バークレイズ・キャピタル証券の蓋欣山・ハイテク産業アナリストも、HTCが過去2年間で進めた買収、出資戦略はその効果を発揮しておらず、核心事業の発展に貢献していないと分析した。
米企業向けソフト業者に出資
しかし一方でHTCは同日、米ソフトウエア開発業者、マグネット・システムズに3,540万米ドル、17.1%の出資を行うと発表した。
HTCによるとマグネットは企業向けアプリケーション・プラットフォームの開発を得意としており、企業向けモバイル・アプリケーションの発展、ソーシャルネットワークやクラウドコンピューティングサービスなどの統合を進めると期待される。HTCは来年、企業向けにマグネットとの提携スマートフォンを発売する計画だ。
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