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CPCの川下企業、三軽閉鎖でコスト1割増も


ニュース 石油・化学 作成日:2012年8月23日_記事番号:T00038968

CPCの川下企業、三軽閉鎖でコスト1割増も

 台湾中油(CPC)は6月初めに閉鎖した第3ナフサ分解プラント(高雄市林園区、三軽)を、新たにエチレン年産量80万トンの「第6ナフサプラント(六軽)」として更新し、来年第1四半期に稼働させる計画だ。工業技術研究院産業経済趨勢研究センター(IEK)によると、「六軽」が操業を始めるまでの間、台湾聚合化学品(USI)、亜洲聚合(アジア・ポリマー)、中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)などの川下メーカーは、原料を海外から調達する場合、コストが5~10%上昇するとみられる。23日付工商時報が報じた。

 IEKは一方で、現在は世界的な不景気で、大幅な景気回復が見られない限り、川下各社は稼働率の抑制を続けるため、中油による原料供給不足の影響はそれほど深刻にならない可能性もあると指摘した。

 IEKはまた、三軽の年産能力が▽エチレン、23万トン(月産1万9,167トン)▽プロピレン、10万4,300トン(同8,692トン)──などだったことから、CPCは六軽が稼働するまでの間、毎月10億~11億台湾元(約26億~29億円)の売上減に見舞われるとの見方を示した。