ニュース 社会 作成日:2012年8月27日_記事番号:T00039008
かつて白色テロ時代に政治犯・思想犯を収監した監獄があったことで知られる、台湾本島南東に浮かぶ小島、緑島ではこのほど、台風14号(アジア名・テンビン)来襲を受けて本島との間を結ぶフェリーが欠航。同島を訪れていた観光客100人以上が足止めされている。ある旅行者は島内の現金自動預払機(ATM)も使用不能になったことから手持ちの現金がなくなり、「監禁生活を経験中だ」とうんざり顔だ。
台東〜緑島を結ぶフェリーは、台風14号が接近した21日から運航を停止。天候が回復した26日も、貨物船による物資の補給は行われたものの、海上の安全を考慮してか旅客便はストップしたままだった。
一方、航空便は運航を回復したものの1日3便しかなく、旅行者の1人は空港で一日中キャンセル待ちを続けたが、結局座席を手に入れることができなかった。緑島空港によると、同路線を運航する徳安航空はもともと保有機体が少ない上、緑島からさらに南にある蘭嶼島でも機体が必要となっているため、これ以上便数を増やせないのだという。
なお台風14号は24日に台湾の南端をかすめ、いったん西に抜けたものの、現在Uターンして再度台湾に向かっており、緑島での監禁生活はまだ続くことになった。
このほか蘭嶼島では、民生物資の備蓄が3〜4日しかなく、長引く台風の影響を懸念した台東県政府は26日、空軍に協力を要請して、米600キログラム、即席めん、缶詰などが急きょヘリコプターで届けられた。また本島南西部に浮かぶ小琉球へ向かうフェリーも欠航しており、夏休みシーズンには旅行者であふれかえる待合室も現在は閑散とした状態で、現地観光業への深刻なダメージが心配されている。
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