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カロリー表示、夜市メニューにも


ニュース 社会 作成日:2012年8月28日_記事番号:T00039033

カロリー表示、夜市メニューにも

 台北市で人気の夜市(ナイトマーケット)、寧夏夜市(大同区)はこのほど、台湾で初めて屋台の小吃(台湾の軽食)メニューのカロリー表示制度を区健康服務センターの協力を得て導入した。消費者からは「おいしいものを楽しみつつ、スタイルも維持できる」などおおむね好評だ。一方、屋台業者からは「あまりの高カロリーにびっくりして客が逃げ出すんじゃないか」と懸念する声も出ている。

 寧夏夜市で今回、カロリー表示を実施したのは全135店舗中23店舗だ。屋台ごとに看板メニューに使っている食材、調味料などを提供し、健康服務センターの栄養士がカロリーを計算した。

 その結果、最もカロリーが高かったのは「環記麻油鶏」の麻油鶏湯(ごま油と酒で煮込んだ鶏肉スープ)で1,147キロカロリー(kcal)。これに「知高飯」の知高飯(豚足丼)が875キロカロリー、クレープ「阿諾可麗餅」のシーフードミックスが659キロカロリーで続いた。

 この結果に環記麻油鶏は、「このメニューは冬がシーズン。寒いときに精を付けるために食べることが多く、若干カロリーが高くても仕方がない」とコメント。一方、知高飯は「本来1杯が2〜3人前だからね」と弁明。今後は量を1人前に調整し、再度カロリー調査を行って表示を改定する予定だ。

 行政院衛生署台東医院の祝年豊院長は、「肥満予防の観点から見て、夜市の小吃はカロリーの高すぎるものが多い」と指摘。「2人で1食を分け合い、カロリー摂取を抑えた方がいい」と提言している。なお麻油鶏湯は1杯で女性が1日に摂取すべきカロリーに相当するそうだ。

 寧夏夜市では年内に全店舗でカロリー表示を導入することを予定している。台北市内の華西街夜市、士林夜市、南機場夜市なども追随を検討している。

 ヘルシー志向は結構だが、「食の天国」の夜市でカロリー表示があまり目に付くと興ざめな気もするが…。