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金融当局、銀行審査基準にROAなど追加へ


ニュース 金融 作成日:2012年8月29日_記事番号:T00039066

金融当局、銀行審査基準にROAなど追加へ

 金融監督管理委員会(金管会)、財政部、中央銀行の3者は、銀行の行き過ぎた融資獲得競争を防ぐため、銀行の総資産利益率(ROA)、預貸金利差を政府系銀行の評価審査基準に含める方向で検討している。29日付蘋果日報が伝えた。

 統計によると、台湾の銀行のROAは昨年時点で平均0.59%にとどまり、過去最低だった2004年を下回っているほか、預貸金利差は1.43%で金融危機前の水準をいまだに回復していない。

 3者はROAと預貸金利差を政府系銀行が新規業務参入や支店開設を申請した際の審査基準に含めることで、各行に順守を促していくことを検討している。

 一方、中華民国銀行公会は今月30日に理事監事会を開き、銀行の健全経営に向けた自主ガイドラインに▽市場金利やコストなどを反映した貸出金利の適正化▽顧客の貢献度を貸出金利優遇の条件とすることを認める▽貸出金利優遇の理由を明示する──などの事項を新たに盛り込むことを決定する。