ニュース 電子 作成日:2012年8月30日_記事番号:T00039101
30日付工商時報が外電の報道を基に伝えたところによると、ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)に対し、生産能力の確保を狙うアップルとクアルコムがそれぞれ10億米ドルを超える出資を提案したものの、TSMCは独立性を保ちたいとしてこれを辞退したとの観測が出ている。これについてTSMCは「市場のうわさにはコメントしない」としている。
TSMCは現時点で唯一28ナノメートル製造プロセスの量産を提供できるファウンドリーのため生産能力不足となっており、これが第3世代(3G)および4G通信規格対応のスマートフォン用チップの供給不足につながっている。こうした中、クアルコムのポール・ジェイコブス最高経営責任者(CEO)は先ごろ、「ファウンドリーに出資して供給不足の改善を図る可能性もある」と語っていた。
またTSMCはアップルからプロセッサー「A4」、「A5」の生産を受託しているサムスン電子を最大のライバルとみており、アップルからの受注に大きな興味を持っているとされる。しかし業界関係者は、単一顧客から出資を受けて専門ラインを設けた場合、リスクが高くなるなど、ファウンドリーの事業モデルにそぐわないと指摘している。
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