ニュース 電子 作成日:2012年9月3日_記事番号:T00039157
シャープとの提携交渉のため訪日した鴻海科技集団(フォックスコン)の郭台銘董事長が、8月30日に予定していた記者会見をキャンセルして台湾へ戻ったことが憶測を呼ぶ中、郭董事長は31日、欠席理由について「日台メディアがシャープへいくら出資するかのみに関心を寄せ、株価操作の担い手になっていることに失望したため」と説明した。その上で同提携案の見通しについては「良い結果が出るはずだ」と強調した。1日付中国時報などが報じた。
鴻海は「月末の共同声明で提携内容をすべて明らかにする」と表明していたため、メディアへの約束を破った形となった(30日=中央社)
郭董事長は帰台後、懇意にするメディアに対し電話で「メディアは出資額ばかり聞いて、どうすればこの提携案が成功するか、といった質問はしなかった」と不満を表した。
一方、1日に日本経済新聞のインタビューを受けたシャープの奧田隆司社長は、郭董事長の記者会見キャンセルについて、同日午前の交渉がまとまれば会見で共同声明を出す予定だったが、合意が得られなかったため、と説明した。
奥田社長は交渉の進ちょく状況について「50%程度」と語り、基本的には鴻海の出資比率は当初予定の9.9%で変わらず、価格については最近の平均株価に基づいて決めることを提案したと明らかにした。その上で、鴻海にとっては世界でビジネスをどのように発展させるかが重要で、出資額や比率が問題となっているわけではないと強調した。
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