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個性派ペンションが各地に、高級感と細やかなサービスで人気


ニュース 社会 作成日:2012年9月4日_記事番号:T00039161

個性派ペンションが各地に、高級感と細やかなサービスで人気

 現在台湾には民宿・ペンションが約3,500軒存在し、既に市場は飽和状態に達しているとされ、差別化が生き残るための必須条件となっている。そんな中、近年では台湾各地に豪華な設備を備え、至れり尽くせりの細やかなサービスを提供する個性的な高級ペンションが相次いで登場して人気を集めている。

 そんなペンションの一つ、台東県の海辺にひっそりと建つ「八嗡嗡Ocean Villa」は、2棟の建物から成り、1日にそれぞれ1組しか宿泊客を受け入れていない。

 同ペンションは部屋のベッドから日の出を眺めることができ、海岸まで約30歩で行ける。食事も専属コックが好きな時間に調理してくれる。それに加え、従業員は客のプライバシーを邪魔しないよう、要求がない限り表に出ないという姿勢も人気の理由らしい。ちなみに1棟の宿泊料金は1泊1万2,000〜2万台湾元だが、平均稼働率は約50%だという。

 また宜蘭県の「浮線発想之島」は建築士の林憲慶さんが実家の田んぼを荒れたままにしておくのが忍びなく、建物を建てようと考えたことから生まれたペンションで、妻の欧芳吟さんが内装を手掛けた。

 同ペンションは、周囲を池に囲まれた中に建物が浮かんでいるような設計になっていることが特徴で、宿泊客は池でカヌーを漕いだり、釣りを楽しむこともできる。建物内には25坪の2人部屋が5室あり、料金は1泊1万1,000〜1万2,500元。

 苗栗県卓蘭鎮の「花自在食宿館」は、花園に囲まれたペンション。こちらもオーナーの林恵陽さんが自ら設計しており、「お客さんに自分の家に帰ったような気持ちになってほしい」という願いを込めたそうだ。

 2,000坪の草花に囲まれた敷地内を散歩し、鳥の鳴き声を聞きながら本を読み、客家出身のオーナーが考案した料理を食べれば、幸せになれるそうだ。1部屋8,000〜1万2,000元。

 いずれも魅力的な宿ばかりだが、料金はそれなりのため利用客は中小企業の社長、企業幹部、医者、弁護士などが多いそうだ。