ニュース 社会 作成日:2012年9月4日_記事番号:T00039162
4日付蘋果日報によると、台湾離島に来襲した大津波および低レベル放射線への生態系への影響に関する研究を行っている桜美林大学(東京都町田市)の中生勝美教授は3日、台東県社区大学で行った講演で、8月31日に低レベル放射線廃棄物の貯蔵施設のある同県の離島、蘭嶼で現地調査を行った際、朗島国民小学の土壌から環境放射線を上回る放射性ヨウ素131を検出したことを明らかにした。ヨウ素131の測定値は同じ学校内でも場所によって30倍もの開きがあったという。
ヨウ素131は自然界には存在せず、人体に蓄積すると甲状腺がんの原因となる。朗島国小の胡龍雄校長は「中生教授の放射能測定器は学校から港まで鳴りっぱなしで、ここで長く暮らすべきではないと忠告を受けた」と語った。
なお、行政院原子能委員会(原能会)は同日、蘭嶼および放射線廃棄物貯蔵施設の環境放射線に異常はないと説明した。
中生教授はさらに、蘭嶼の貯蔵施設は海抜十数メートルの外壁に囲まれているものの、津波を想定して設計されておらず、津波に耐えられないと指摘。その際、放射性廃棄物を詰めたドラム缶が黒潮に乗って日本に漂着する恐れがあると説明した。1771年の八重山地震では、津波の高さは最大80メートル、蘭嶼でも40メートルに達したとの説がある。
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