ニュース 金融 作成日:2012年9月4日_記事番号:T00039167
台湾の銀行業界では、人民元建て融資需要を見越し、人民元預金の獲得合戦が起きている。中台はこのほど、台湾元と人民元の直接取引を始めることに向け為替清算に関する覚書(MOU)に調印しており、市中銀行の人民元業務が一気に活発化しそうだ。
4日付蘋果日報によると、台湾中小企業銀行(台湾企銀)は、今年末まで限定で、オフショア銀行部門(OBU)に60万人民元(約740万円)以上を預金した顧客に交渉ベースで優遇金利を適用すると発表した。
他行の場合は数千万人民元から優遇金利が適用され、彰化銀行(CHB)の場合は、5,000万人民元以上で2%の金利適用が可能だという。また、銀行業界では1億人民元を超える大口預金に対し、3%に迫る金利を適用する例もあるという。
ただ、ある銀行関係者は「香港のオフショア人民元建て債券(点心債)の利回りが3%を下回っており、人民元建て協調融資(シンジケートローン)の金利も低下しているため、短期間にさらに定期預金金利を引き上げ、人民元資金を集めることはない」との見方を示した。
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