ニュース 社会 作成日:2012年9月5日_記事番号:T00039186
カップ状のガラス容器にアルコール類を入れて燃やし、皮膚に当てて吸い付かせることで血行が良くなるとされる民間療法、「抜罐」(バーグァン、カッピング療法)は、台湾では現在もポピュラーだが、これをやり過ぎると大変なことになるという事例が発生した。
新北市に住む理髪関係の講師、謝さん(男性、33歳)は、日ごろからカッピング療法を愛好しており、特に仕事の疲れがたまっていたここ3カ月は、2〜3日に1度の頻度で背中にガラスカップを当てていた。
そんな謝さんが先日、約10年来通っている東洋医学の診療所を訪れ、いつもと同じように約20個のガラスカップを使ってカッピングを施してもらった。カップを当てている間は特に問題はなかったが、診療所を出た後、背中の痛みがどんどん激しくなっていった。
耐え切れなくなった謝さんが別の病院に駆け込んだところ、背中のカッピング跡がひどいうっ血状態となっており、大量の水膨れもできていた。
その後も痛みは続き、眠ることもできなくなったため、精神的苦痛を被ったとして診療所に対し10万台湾元の賠償金を要求。診療所が1万2,000元を支払うことで和解した。
それでも納得できなかった謝さんは「長年家族のように付き合ってきたのに謝罪もなく、もう来るなとまで言われ、とても悲しい」と蘋果日報に投書した。
同紙の取材に対し、診療所は「彼がここ数カ月カッピングをやり過ぎていたことは承知していたが、専門医は当時忙しく、常連だという理由で、助手が言われるままに要望に従ったまでだ」と説明。「和解したのに投書するなんて理解できない」とコメントした。
専門家は「カッピングは多くても1週間に1回にとどめるべき」と提言している。
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