ニュース 政治 作成日:2012年9月5日_記事番号:T00039187
馬英九総統が近く基隆から56キロメートル北方の東シナ海に浮かぶ台湾最北端の離島、彭佳嶼の視察に訪れることになった。范姜泰基総統府報道官が4日明らかにした。彭佳嶼は尖閣諸島(沖縄県石垣市、台湾名・釣魚台列嶼)から約140キロの距離で、最近の情勢から、上陸は尖閣への主権を国際社会にアピールする意図とみられている。ただ、尖閣に直接接近するわけでもないため、「何の意味もない自己満足パフォーマンス」との批判が寄せられている。5日付蘋果日報などが報じた。
彭佳嶼上陸は9日が有力とみられており、范姜報道官は詳細が決まれば公表すると発言した。
台湾は再三にわたって尖閣の主権は中華民国にあるとアピールしているが、事実上、日中間の争いの蚊帳の外に置かれている。台湾内の領土ナショナリズムに配慮するにしても、尖閣問題で争議棚上げを提唱している馬総統の取り得る選択肢は限られているのが現状だ。
彭佳嶼には1995年の台湾海峡危機の際、宋楚瑜・台湾省長(当時)が駐兵の慰問に訪れたほか、05年には陳水扁前総統が「海疆屏障」の石碑の除幕式を行っており、「領土防衛」のイメージの強い島となっている。
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