ニュース 電子 作成日:2012年9月5日_記事番号:T00039210
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は4日、2016年に18インチ(450mm)ウエハーで試験生産を行い、18年に製造プロセス10ナノメートルで量産を開始する計画を表明した。先月、オランダの半導体製造装置大手、ASMLに対する出資、18インチでの製造技術の共同開発を宣言して以降、初めてロードマップを明確にした。5日付経済日報などが報じた。
中科工場が濃厚
王建光12インチ工場副総経理は、試験生産は18インチの研究開発(R&D)人員が集中している新竹科学工業園区(竹科)が望ましいが、竹科は余剰用地がないため、18インチ工場は中部科学工業園区(中科)に建設する可能性が高いと語った。
TSMCが5%出資し、18インチウエハーでの製造で核となる極紫外線(EUV)露光技術開発を支援するASMLのプログラムは、15年にも参加メンバーにデモ機が提供される見通しで、16~17年にサプライチェーンを構築したいと述べた。
TSMCは16年にEUV露光装置を取得し、生産ライン1本を設置して社内で必要な技術と製造プロセスの規範をまとめ、台湾内外のメーカーとサプライチェーンを作り上げる予定で、18年に10ナノプロセスでモバイルチップ、グラフィックスチップを量産する見通しだ。
EUV技術でコスト低減へ
林本堅・研究開発(R&D)副総経理は、製造プロセスは28ナノに続き、20ナノ、16ナノ、10ナノの順で移行する計画だと述べた。20ナノはASMLの液浸露光装置によるダブル・パターニング技術で試験生産中で、16ナノも立体構造トランジスタ(FinFET)でのダブル・パターニングとなると語った。ただダブル・パターニング技術はコストが高いためEUV露光技術を待ち望んでおり、10ナノで導入する可能性が高いとの見方を示した。
一方、多重電子ビーム直接描画(MEBDW)技術も好感しており、しかも開発コストが比較的安いので、米KLAテンコールやオランダのマッパー・リソグラフィと共同で開発していると語った。
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