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壱伝媒の台湾事業売却、紙媒体とテレビを分離か


ニュース 商業・サービス 作成日:2012年9月6日_記事番号:T00039221

壱伝媒の台湾事業売却、紙媒体とテレビを分離か

 香港系メディア大手の壱伝媒(ネクスト・メディア)が、台湾で発行している有力日刊紙「蘋果日報(アップル・デイリー)」、フリーペーパー「爽報(シャープ・デイリー)」、有力週刊誌「壱週刊(ネクスト・マガジン)」を「独立した第三者」に売却する方向で交渉していると発表したことに関連し、6日付中国時報は壱伝媒の内部情報として、同社が蘋果日報など紙媒体を富邦金控の蔡明忠董事長が率いる勢力、赤字のテレビ事業の「壱電視(ネクストTV)」を米投資ファンドのカーライルに分割売却する案が浮上していると報じた。

 市場関係者や消息筋によると、壱伝媒が紙媒体の売却交渉について公表したのは、既に売却先候補から価格提示を受けていることを示すもので、発表に壱電視が含まれていないのは、まだ価格提示を受けていないからだとみている。香港の法律では、企業の重要資産の売却に当たり、インサイダー取引を防ぐ観点から、価格提示を受けた際には情報開示が義務付けられている。

 蔡董事長は、ニュース専門局、経済専門局の開局が3年間制限されているテレビ事業には関心を示さず、国家通訊伝播委員会(NCC)による管轄外の紙媒体のみを買収することを希望しているという。

 カーライルは既に東森電視(ETTV)を保有しており、壱電視買収でチャンネルの充実と最新鋭の放送機器取得を通じ、放送事業を強化する狙いがあるとみられる。