ニュース 電子 作成日:2012年9月10日_記事番号:T00039280
国家通訊伝播委員会(NCC)は、中華電信のネットワークをインターネットサービスプロバイダー(ISP)が利用するIPピアリング料金の価格決定権を回収する方針を固めた。主要事業者間のIPピアリング料金は強制的に無料化される見通しだ。10日付工商時報が伝えた。
NCCは相互通信料が多い事業者間では、対等原則でIPピアリング料金を無料化し、零細業者からは同料金の徴収を続ける方針だ。これに伴い、台湾固網(TFN)、速博(スパーク)が中華電信に支払っていたIPピアリング料金は無料化される見通しで、高速インターネット料金の値下げ効果が期待できそうだ。中華電信とケーブルテレビ(CATV)業者間のIPピアリング料金もNCCの決定に委ねられ、大幅に引き下げられる見通しだ。
市場関係者によると、IPピアリング料金はネットワーク整備コストを負担する通信事業者に配慮し、商業契約で取り決めるのが国際的に主流で、当局がIPピアリング料金の決定権を握るのは異例だ。NCCは年内にも「電信事業ネットワーク相互接続管理弁法」の一部改正を完了したい構えだ。
NCCの方針に対し、中華電信は「国際的な慣例に反する、とんでもないやり方だ」として、ネットワークインフラへの投資意欲に影響を与え、産業の発展にとって無益と反論している。
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