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東森得易購、王令麟氏が経営権奪還か


ニュース 商業・サービス 作成日:2012年9月12日_記事番号:T00039322

東森得易購、王令麟氏が経営権奪還か

 東森集団の総帥、王令麟氏はこのほど、2008年にシンガポール系投資ファンド「トランスパック・キャピタル」に譲渡した台湾のテレビショッピング大手、東森得易購の経営権を奪還したもようだ。12日付経済日報が伝えた。

 東森得易購の経営権は、馥甲建設の陳世志董事長が「勁鑫貿易」の名義で取得した。ただ、今回の経営権譲渡の背後には東森得易購の創業者、王令麟氏がいるとみられている。経済部商業司の資料によると、勁鑫貿易の株主には王令麟氏に連なる人物が含まれているという。譲渡額は10億~20億台湾元(約26億〜52億円)とされるが、明らかにされていない。

 王令麟氏は08年に東森得易購をトランスパックに90億元で譲渡した。王令麟氏が力霸事件を発端とする巨額横領事件で起訴され、東森グループが経営危機に陥ったことが原因だった。東森得易購はその後、トランスパック側が派遣した梁馬利董事長が経営に当たったが、王令麟氏が立ち上げた競合社などにシェアを奪われ経営状況が悪化していた。

 陳世志董事長は「経営安定と財務構造の改善に努める。将来的に(王令麟氏系の)森森百貨と提携する可能性もある」と述べた。