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ブルガリの1千万元指輪、「手品」で盗難


ニュース 社会 作成日:2012年9月13日_記事番号:T00039340

ブルガリの1千万元指輪、「手品」で盗難

 台北市信義区の高級ブランドショッピングモール、宝麗広場(ベラヴィータ)で、時価1,200万台湾元相当のダイヤモンドの指輪が手品のような手法で盗まれる事件が発生した。

 9日午前11時ごろ、青いポロシャツに身を包み、ルイヴィトンのバッグを抱えた男がベラヴィータ内のイタリア有名宝飾品ブランド「ブルガリ」の店舗にやって来て、店員に「デカいダイヤを見せてくれ」と声を掛けた。

 男の泰然自若とした態度に店員は「気前のよい客に違いない」と判断。店内で最も高価な3.12カラットのブルーダイヤモンドをあしらった指輪を手渡した。

 男はダイヤをひとしきり眺めると、この指輪を購入すると告げ、ケースの中に戻して店員に「包んでくれ」と頼んだ。同時に男は別の商品も見たいと言い出し、店員が商品を取りに行って戻ってくると男の姿は跡形もなく消えていたという。

 異変を感じた店員が、さっき男が買うと言った指輪のケースを確認すると、中身は空っぽだった。

 対応した店員の証言と監視カメラの映像を調査した警察は、男は指輪をケースに戻すと見せかけて薬指と小指で引っ掛け、手の内側に隠したとみている。

 店員の証言によると、男は40歳前後で中肉中背、口調にわずかながら台湾人とは異なるイントネーションが感じられたそうで、警察は犯人が中国人である可能性も考慮して行方を追っている。

 今回の事件についてプロのマジシャンは、「手品と言えるほどのものではなく、店員の注意をほかのものに向けて盗むという、単なる目くらましのような手法」と指摘。「店員は商品を常に目に見える状態に保ち、視線を離さないようにすべき」と提言した。