ニュース 社会 作成日:2012年9月17日_記事番号:T00039391
新北市の職員6,179人は2週間ほど前、複数のモデルや女性タレントに性的暴行を加えたとして逮捕された李宗瑞容疑者が撮影した、被害者とのいかがわしい動画がダウンロードできるというリンクが含むメールを受け取った。実はこれ、同市が職員の情報セキュリティー意識を調査するために送付した「おとりメール」で、好奇心からクリックしてしまった996人の職員は2時間の講習を受けるはめになってしまった。
新北市情報センターの林春吟副主任は、中央政府から各県市政府に対し、ハッカーの侵入や電子ウイルスの感染を防ぐため演習を実施するよう要請があり、職員の危機意識を高めるために今回のテストを実施したと説明した。
今回発信されたテストメールは「急いでダウンロードを!」などとあおるような文言が入っており、発信者名は著名なインターネットニュースメディア「NOW news」とよく似た「No news」となっていた。うっかりリンクをクリックしても何も表示されないウェブページにつながるだけだ。
李宗瑞容疑者の動画を選んだ理由については「現在社会的に注目を集めており、好奇心をくすぐる題材のため」としている。ただ、これほど多くの職員がクリックするとは想定しなかったそうで、今後異なるテーマの題材を使って第2弾演習を実施する計画だ。2回連続で引っかかった職員は重点指導対象とするという。
また台北市警察局も先月、同じく「李宗瑞メール」を装って警察官約7,000人にテストを実施し、クリックした者を訓告処分としている。
職員や警察官からは「こんな犯罪を誘発するようなやり口は不適当だ」などと不満の声も上がっているが、引っかかったのが公務員や警察官とあっては「しっかりしろ」と言いたいところだ。
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