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陳前総統の保釈診療、法務部が拒否


ニュース 社会 作成日:2012年9月17日_記事番号:T00039392

陳前総統の保釈診療、法務部が拒否

 龍潭園区(桃園県)の用地取得土地売買をめぐる収賄事件などで有罪判決を受け、台北監獄(刑務所)で服役中の陳水扁前総統に保釈診療を認めるべきとの意見があることについて、法務部は14日、保釈診療を認めない方針に変更はないと説明した。15日付自由時報が伝えた。

 陳前総統は最近、頭痛や言語不明瞭などの症状があることから、行政院衛生署桃園医院は14日、頭部の核磁気共鳴画像法(MRI)検査を実施した。その結果、脳の右前頭葉に0.4センチ四方の脳梗塞の跡が認められたものの、新たな梗塞や腫瘍(しゅよう)は発見されなかった。脳梗塞の跡は今年3月時点でも見つかっていたもので、いつ生じたものかは不明だという。

 法務部は「保釈診療を認めるかどうかは医学上の専門的問題で、桃園医院による診察の結果、刑務所内での治療が可能との診断だった」とし、現時点で保釈診療は必要ないと判断した。

 陳前総統の事務所秘書を務める江志銘台北市議(民進党)は「総統任期中の検査では脳梗塞の症状はなく、身体状況も良好だった。刑務所に収監後、高血圧、血中脂肪が高まり、頭痛を訴えるようになったが、刑務所側はそれを重視せず、最近数カ月で言語障害が見られるようになった」と指摘していた。