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物価上昇で食費節約、信義区役所の食堂街が連日満員


ニュース 社会 作成日:2012年9月18日_記事番号:T00039417

物価上昇で食費節約、信義区役所の食堂街が連日満員

 台北市信義区は百貨店が立ち並び、グルメ街も数多く、同エリアで働くサラリーパーソンにとって昼食を食べる場所の選択に困ることはない、というのは部外者の勝手なイメージだ。物価上昇の中で給料は一向に上がらない月給取りにとって、1食100〜200台湾元の百貨店レストランで毎日食事をすれば生活は厳しいものになる。そうした中、信義区役所に当たる台北市政府信義区行政センター地下1階の食堂街に周辺企業の社員が押し寄せ、連日長い行列ができるほどの大人気となっている。

 そもそも信義区行政センターの食堂街は、同ビルがオープンした1991年当時、周辺にまったく飲食店がなく、職員が昼食を取ることが困難だったために作られたものだ。基本的に職員と市役所に用事のある市民を対象としているが、それ以外の利用を禁止しているわけではない。

 またこの食堂街に入る店のメニューは、一般より低価格で、海鮮スパゲティが100元、牛肉麺が80元、鶏排(フライドチキン)定食が70元。陽春麺(素ラーメン)にすれば40元で済む。

 この安さを求めて、現在では外部からの利用者が全体の30〜50%に達し、会社のIDカードで場所取りをする光景が日常的になっている。なお、区役所職員は午前11時40分から昼食をとってよい規定になっているが、食堂街には外部利用者が11時半から押し寄せるため、職員の座る場所がなくなると不満の声も上がっている。

 ちなみに求職求人情報サイト「yes123求職網」が17日に発表した調査結果によると、サラリーパーソンの59%が「1日に使える生活費は200元以下」と答えており、信義区の状況を裏付ける結果となった。

 なお信義区で働く新社会人の男性は、「毎日スターバックスでコーヒーを飲んだり、グルメ街でランチを取ったりしていたら、貯金なんてまったくできない」と語る。都会的でリッチなイメージの信義区サラリーパーソンの実態は普通の会社員と変わりないようだ。