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警察官への暴行もみ消し、基隆市長が自ら圧力


ニュース 社会 作成日:2012年9月19日_記事番号:T00039442

警察官への暴行もみ消し、基隆市長が自ら圧力

 基隆市で先ごろ、酒に酔っていたとみられる女性が車を運転しようとしたところを警察官に見つかり、この警察官に対し暴行を働いたとして駐在所に連行された。ところが派出所に着いてこの女性が電話をかけると、なんとすぐに張通栄市長が現れ、警察官に対し「ことを大きくしないでくれ」と要求、女性は無罪放免されていたことが明らかとなった。張市長には厳しい批判が寄せられている。

 14日午後7時ごろ、基隆市第四分局安楽駐在所の婦人警察官ら2人がパトロール中、路上で二重駐車している車を発見。近寄って確認したところ運転手の女性(50歳)から濃厚なアルコールのにおいが感じられた。しかしこの女性が無理やり車を発車させようとしたため警察官がこれを制止したところ、女性は車から降りていきなり殴りかかり、婦人警察官は顔に打撲を負った。これを受けて警察官は女性を拘束し、公務執行妨害の現行犯で駐在所に連行した。

 その後、連絡を受けた市議会議員と張市長が現れて要請した結果、女性は家族に伴われて釈放されることになったというわけだ。市長は駐在所に出向いて要請を行ったことを認めたものの「女性はうつ病を患っていると聞き、送検されれば病状が悪化する恐れがあったためで、口利きではなく『優先サービス』だ」と語った。市議もこの女性は市長の知り合いではないと強調したが、彼女がどういう人物かについては明らかにしなかった。

 しかし検察は、公務執行妨害の現行犯の場合、警察は直接検察に移送すべきでこれが不適当と判断した場合も検察に申し立てをしなければならず、今後事情を調査するとの考えを示している。弁護士によると市長は警察を指揮・監督する立場にあるため、命令して犯罪者を釈放した場合、1年以上7年以下の罪に問われるという。

 ちなみに張市長は先ごろ経済誌2誌が行った県市長満足度調査で、いずれもワースト1位となり、自ら「わたしはばかな市長だ」と表明して話題となっているが、メディアからは「本当にばかだった」と切り捨てられた。