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台湾大戸屋、全家がFC展開へ


ニュース 商業・サービス 作成日:2012年9月27日_記事番号:T00039622

台湾大戸屋、全家がFC展開へ

  大戸屋ホールディングスは26日、台湾で大戸屋ブランドの和定食チェーンを展開する台湾大戸屋の全株式を全家便利商店(台湾ファミリーマート)に譲渡し、同社とエリア・フランチャイズ(FC)契約を締結すると発表した。譲渡価額は4億6,000万円。両社は将来的に、中国で合弁会社を設立して「大戸屋」ブランドの日本レストラン経営を行うことに関しても合意した。台湾ファミリーマートは3年以内に台湾大戸屋を現在の16店から30店まで拡大し、中国市場に進出する計画だ。27日付工商時報などが報じた。

 大戸屋ホールディングスは、海外事業はまず子会社が直営展開で知名度を高めてブランドを構築した後、現地企業に子会社の株式を譲渡して店舗展開を加速する手法を取っており、台湾事業がその段階に達したと判断し、コンビニエンスストア2,800店以上を展開する台湾ファミリーマート(ファミリーマートの出資比率43.5%)をパートナーに選んだと説明した。台湾大戸屋は2006年3月設立で、資本金6,000万台湾元(約1億6,000万円)。株式譲渡は今年10月1日の予定だ。

 同社は05年にタイで海外1号店を出店し、昨年8月、台湾に先駆けてタイ現地企業に子会社を譲渡した。タイ、台湾のほか、香港、インドネシア、シンガポール、米国を合わせて海外で68店(直営店、フランチャイズ店の合計)を展開している。

台湾ファミマ、外食ブランド2件目

 台湾ファミリーマートも同日の董事会で台湾大戸屋の全株式取得、およびフランチャイズ契約締結、中国合弁の覚書(MOU)を承認した。

 台湾ファミリーマートの潘進丁董事長は本業のコンビニ展開と同時に外食事業も拡大し、人材、ノウハウ、投資効果を最大限まで高めたいと語った。

 台湾ファミリーマートが外食事業参入のために100%出資で設立した全家国際餐飲の葉栄延総経理は、今後3年は毎年3~5店のペースで台湾大戸屋を出店する計画だと語った。台湾大戸屋は和定食などを260~350元の価格帯で提供しており、女性客が多い。昨年売上高は前年比16%増の3億1,540万元で、今年は3億7,000万元が見込まれる。再来年にも全家国際餐飲に利益をもたらす見通しだ。

 全家国際餐飲が台湾大戸屋の前に初めて手掛けた外食ブランドはステーキレストランチェーン日本最大手の「ステーキハウスフォルクス」だ。昨年6月に台湾1号店「フォルクス沃克牛排」復興店(台北市復興北路)をオープンし、今年5月に2店目の敦南店(同市敦化南路)を加えた。既に損益均衡に達しており、3店目を準備中だ。

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