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台北101ビル董事長、背任で逮捕


ニュース 社会 作成日:2012年9月28日_記事番号:T00039626

台北101ビル董事長、背任で逮捕

 台湾台北地方法院検察署(台北地検)は27日、台北101ビルの林鴻明董事長(56)がグループ企業の所有する土地を担保に資金を借り入れた資金を返済せず、故意に土地を処分させた上で、自身が設立した企業を通じ、土地を安値で買い戻し、高級住宅を建設して多額の利益を得ていた疑いが強まったとして、特別背任などの疑いで逮捕し、関係先を捜索した。

 調べによると、林董事長は1999年に宏国集団で副董事長を務めていた当時、グループ企業「金尚昌」が新北市淡水区内に保有していた土地80区画を担保にグループ内の信託会社、中聯信託投資から18億台湾元(約48億円)を借り入れた。しかし、融資を故意に返済せず、中聯信託は担保の土地を売却。この際、林董事長は金尚昌と全く関係がない白天鵝建設に12億元で問題の土地の買い戻しを依頼。さらに、林董事長は自身が設立した「啓揚建設」が白天鵝建設から土地の転売を受けた。その後、林董事長はデベロッパーの大隠開発建設、藍海建設と共同で問題の土地に高級住宅を建設して販売。最終的に約30億元前後の不当利得を得ていたとみられる。

 林董事長は宏国建設を中核とする宏国集団の2代目で、台北101ビルの開発にかかわったことが縁で09年に同ビルの董事長に就任していた。


林鴻明董事長(前方右)は09年に就任後、欧州の社員旅行などでやる気を引き出し、経営不振だった台北101を黒字化した実績があり、突然の逮捕に従業員は驚きを隠せないようだ(27日=中央社)