ニュース 電子 作成日:2012年10月8日_記事番号:T00039800
鴻海科技集団(フォックスコン)がアップルの新スマートフォン、iPhone5を生産する中国河南省の鄭州工場で5日、従業員3,000人以上の大規模ストライキが発生したとの報道に対し、鴻海は6日、200人が一時職務を放棄したが生産ラインは1時間で再開したと否定した。市場関係者は、今回の争議がiPhone最大の生産拠点が舞台の上、初めて品質が発端で出荷に影響が懸念されるケースだと警告した。8日付経済日報などが報じた。

10年に自殺者が相次いで「搾取工場」と揶揄され、大幅な賃上げで火消しを行った鴻海は、今回の騒ぎに関し、仕事のストレスは関係がないと強調した(中国労工観察リリースより)
鄭州工場の大規模ストライキは、米ニューヨークの非営利組織(NPO)の労働権利団体、中国労工観察(チャイナ・レイバー・ウオッチ、CLW)が5日同社公式サイトで発表し、メディアが一斉に報じた。今回の労働争議は、アップルが鴻海に対しiPhone5の塗装はげ、ひっかき傷などの品質改良とともに、設計上不可能と言える誤差0.02ミリメートル以内を要求したことが発端で、国慶節(建国記念日、10月1日)連休に休日出勤を強要された不満が爆発したとされ、生産ライン従事者が5日午後1時から午後11時まで担当箇所を離れたものの、離職を迫られて翌日6日から生産ラインに戻ったという内容だ。

「特定顧客」との関連否定
一方鴻海は、労働争議は特定の顧客の製品の品質要求とは関係がないと強調した。
鴻海の状況説明によると、品質保証(QA)担当者15人が5日午前8時ごろ、生産ライン従事者と品質に対する認識が合わず、口頭上のトラブルが起きたと人事部門に訴えた後、職務を離れた。人事部門が確認したところQA担当者200人以上が同日、同様の理由で職務を放棄した。しかし、すぐさま人員を調整して通常体制に戻したため、生産に影響は出なかったという。
鴻海は、コミュニケーション不足を認め、国慶節連休の休日出勤が問題ではないと強調した。鄭州工場は連休中も稼働しているが、全員に出勤を強要しているわけでなく、勤務に応じられる従業員に通常の3倍の日給を支給していると説明した。6日は鄭州工場19万人のうち4割強に当たる8万人が出勤したという。
Q4出荷、過去最高へ
鴻海は先月24日、2,000人以上の大規模騒動で山西省の太原工場が1日操業を停止したところだ。証券会社は良品率低迷、基幹部品の供給不足に、生産ライン問題が降りかかれば十分な供給を行えなくなると指摘し、鴻海は中国で同様の問題が続かないよう対策を講じるとみている。ただ、タッチパネルを内蔵するインセル型の液晶パネルの供給不足で、第3四半期のiPhone5組み立ては1,000万~1,200万台にとどまったとの見方だ。
アップルの販売台数は第3四半期は微増程度だが、第4四半期には出荷台数が前年同期比35%増の5,000万台で過去最高となり、通年で前年比43%増の1億3,300万台になると予測している。
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