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日本議員団が双十節式典を欠席、馬総統の尖閣言及で


ニュース 政治 作成日:2012年10月11日_記事番号:T00039829

日本議員団が双十節式典を欠席、馬総統の尖閣言及で

 馬英九総統は10日、中華民国建国へと導いた辛亥革命を記念する双十節の演説で、「主権と漁業権を守る。わが国の主権への侵犯は許されず、主権は揺るぐことはない」と尖閣問題について触れた。尖閣への言及を事前に知った日本の衆参両院の国会議員29人から成る訪問団は式典への参加を取りやめ、予定を切り上げて午後に帰国した。11日付中国時報が報じた。 


馬総統(左)に祝賀のあいさつをする樽井澄夫・交流協会台北事務所長(右)。日本側は式典前に総統府内で馬総統に祝賀の意を伝える形を取った(10日=中央社)

 過去3年、日本の訪問団は式典終了後、総統府で台湾最高指導層と昼食を取るのが慣例で、昨年は馬総統と共に弁当をつまんだ。ただ今年、馬総統は日本議員団の式典欠席を知っても何ら対応措置を取らず、式典が終わった後、国民党スポークスマンの婚宴に出掛けた。日本議員団との昼食会に対応した台湾高官は廖了以・亜東関係協会会長と楊進添・総統府秘書長で、例年より明らかにランクが下がった。

 一方、日本議員団の参加者も、麻生太郎元首相を筆頭に60人が来台した昨年の半分以下だった。日華関係議員懇談会の平沼赳夫会長も今年は訪台しなかった。

 台湾のある外交関係者によると、今年の双十節では当初、日本から100人の訪客を予想していた。しかし、これを大きく下回ったため、同関係者は「尖閣問題が双方の関係に明らかに影響を及ぼしている」と語った。