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「サービス業が給与成長促す」=馬英九総統


ニュース その他分野 作成日:2012年10月11日_記事番号:T00039836

「サービス業が給与成長促す」=馬英九総統

 馬英九総統は10日、双十節(辛亥革命記念日)の演説の中で、「台湾は世界の経済体系において重要部品と精密機器およびサービス業における革新モデルの提供者として発展を図るべき」との考えを表明した。特にサービス業については、「経済成長を後押しし、給与成長を促すエンジンとなる」とその重要性を強調した。11日付経済日報が報じた。

 「困難を恐れず、手を取り合って前進しよう」と題し、1時間半にわたって行われた演説では、停滞する給与水準に高まる市民の不満を背景に、重点がこれまでの中台関係から経済振興に移った。

 馬総統は現在の厳しい経済情勢の下、台湾は世界経済における位置づけを見直す必要があり、新たな主力産業の発展を図るほか、企業が核心技術を開発し、重要部品を開発できるようになるなど、多様な策を同時に進めなければならないと指摘。就業問題については経営環境を整備し、台湾・海外の企業の投資意欲を高めること、および外国人観光客の増加により就業機会を大幅に増加させたいとの考えを示した。

 また同談話に関連して陳士魁・行政院秘書長は「第4四半期のGDP(域内総生産)成長率は3%を超えると楽観している」と語り、来期も同水準を維持できれば月給労働者の基本工資(最低賃金)1.4%引き上げ条件をクリアできるとして、早ければ来年第2四半期に引き上げが実現するとの見通しを示した。