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玄関に呪いのわら人形、怖くて警察も撤去拒否


ニュース 社会 作成日:2012年10月12日_記事番号:T00039866

玄関に呪いのわら人形、怖くて警察も撤去拒否

 嘉義県に暮らす80歳の女性、黄さんは9月のある朝早く、自宅の玄関前に約25センチほどの男女をかたどったわら人形2体が置いてあるのを見つけて飛び上がるほど驚いた。台湾でもわら人形を使って呪いをかけるという習慣があるそうで、この人形の処分をめぐって一騒動が持ち上がった。

 一刻も早く人形を何とかしたいと考えた黄さんは、道士を呼んで処分を依頼した。しかしその道士からは「相手の法力がよく分からないので動かせない」と頼りない返事が。

 そこで今度は道士の体に神様を乗り移らせ助言をもらうという儀式を行うことにした。神様からは「相手に悪意はない。騒ぎ立てるな」とのお言葉。やっぱり人形は動かせない。

 ついには、警察ならさすがに持ち去ってくれるはずと考えて通報した。しかし警察もやっぱり怖いのか、写真を撮るだけで人形には触りもせず、もちろん押収もしなかった。

 ずっと居座り続ける人形が怖くて仕方がない黄さんは、睡眠不足となり体調を崩してしまった。見かねた家族は、正式に警察に事件として捜査を依頼。そこで警察が同エリアの監視カメラを調べたところ、わら人形を仕込んだ容疑者として近所に住む88歳の女性、呂さんが浮上。事情を聞いたところ、「自分が置いた」と認めた。

 なぜそんなことをしたのかという問いに呂さんは、ある日黄さんから、「そんな歳なのにどうして全く病気にならないの?」と声をかけられて以来、急に体調が悪くなり、夜も眠れなくなったため、「黄さんが呪いをかけたに違いない」と考えたと説明した。

 何とか呪いを解きたいと、小さいころに母親から聞いた「わら人形で運を変えられる」という言葉を思い出し、実行したというわけだ。単に自分の体調が良くなればいいと思っただけで、黄さんを呪う気持ちは全くなかったそうだ。

 道士に乗り移った神様の助言は、どうやら当たっていたようだ。 


最後は「犯人」の呂さんの手で処分された(11日=中央社)