工作機械の業界団体、台湾区機器工業同業公会（ＴＡＭＩ）の発表によると、９月の機械設備の輸出額は前年同月比6.4％増の17億3,000万米ドル、台湾元換算では同8.3％増の515億台湾元（約1,400億円）で、ともにプラス成長となった。中でも対中輸出は前年同月比20％増え、第３四半期はプラス成長に転じた。12日付工商時報が報じた。
欧州債務危機問題と台湾元高を受け、第１～３四半期の輸出額は前年同期比1.2％減の152億2,610万米ドルだったが、台湾元換算では同1.1％増の4,522億元とプラス成長を維持した。
業界関係者は、世界経済の見通しが不透明で長期の受注が少ないと指摘。１米ドル＝29.5元を基準に受注しており、もし28元以上まで上昇すれば、売れば売るほど損をすると嘆いた。
