ニュース 電子 作成日:2012年10月12日_記事番号:T00039878
市場調査会社、ガートナーの統計によると、第3四半期の世界ブランド別パソコン出荷台数(タブレット型PCは含まず)は、638万600台でシェア5位(7.3%)に付けた華碩電脳(ASUS)の前年同期比成長率が11.8%と上位5位ブランドで最大となった。12日付電子時報などが報じた。
沈振来・同社執行長は「『ウィンドウズ8(Windows8)』が発売される第4四半期はノートPCおよびタブレットPCの今後を占う重要な時期となる」と語り、「ブランドイメージの転換に成功した当社は必ず勝ち組となる」と自信を見せた。その上で今年通年の同社ノートPC出荷台数(ネットブックを含む)は2,200万台を突破し、さらにノートPCとタブレットPCの合計では第4四半期、「アップルに次いで2位に立つ」と予測した。
なお第3四半期のノートPC出荷は、聯想集団(レノボ)が前年同期比9.8%増の1,376万7,900台でシェア15.7%を獲得し、ヒューレット・パッカード(HP)を上回り初めて首位に立った。一方、2位のHP、3位デル、4位宏碁(エイサー)はいずれも前年同期比で出荷量が減少し、上位5ブランドで成長を見せたのはレノボとASUSのみだった。
受託メーカー勢力図に変動も
また電子時報は、HP、デル、エイサーといった従来の有力ブランドが勢力を弱め、レノボ、ASUS、アップルといったブランドが成長を見せる状況が受託メーカーの勢力図にも影響を及ぼすと指摘。レノボの成長によりそのパートナー、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)や緯創資通(ウィストロン)が恩恵を受け、米国ブランドとの関係が比較的強い広達電脳(クアンタ・コンピューター)、英業達(インベンテック)はダメージを受けると予測した。
このほか従来の有力ブランドが研究開発(R&D)をODM(相手先ブランドによる設計・製造)メーカーに委ねているのに対し、ASUSとアップルは開発から調達まで主導権を握っているほか、レノボも最近相次いで工場を設置して自社生産比率を高めており、このことがODMの経営モデルに影響を及ぼすとの見方も出ている。
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