ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

浩鼎生技の経営権争い、潤泰の尹総裁に軍配


ニュース 医薬 作成日:2012年10月16日_記事番号:T00039923

浩鼎生技の経営権争い、潤泰の尹総裁に軍配

 潤泰集団の尹衍リョウ総裁(リョウは木へんに梁)が率いる投資会社「匯弘投資」がこのほど、乳がん新薬を開発している台湾浩鼎生技(オプティマー・バイオテクノロジー)の株式43%を米オプティマーから6,000万米ドルで取得した。経営主導権争いは、台湾側に軍配が上がった格好だ。16日付工商時報が伝えた。

 浩鼎生技は現在、200億米ドルの市場規模が見込まれる有望な末期乳がん用分子標的治療薬「OBI−822/821」の臨床試験を行っている。

 浩鼎生技の許友恭執行長は「11月から第3相臨床試験に入る。2015年には認可を取得し、国際市場に進出したい」と述べた。

 オプティマーは保有株すべて譲渡し、浩鼎生技の経営から撤退する。浩鼎生技の董事長には、台湾製新薬の開発に取り組んできた張念慈氏が復帰する予定だ。

 オプティマー、浩鼎生技のいずれも元は張氏が設立した企業だ。しかし、オプティマーの経営陣はOBI−822/821の知的財産権を手中に収めようとし、張氏をオプティマー董事長から解任した。これを受け、張氏は浩鼎生技の経営権をオプティマーの経営陣と争っていた。