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蒋介石元総統の別荘、梨山賓館ホテルが12月再開


ニュース 商業・サービス 作成日:2012年10月17日_記事番号:T00039942

蒋介石元総統の別荘、梨山賓館ホテルが12月再開

 蒋介石元総統と宋美齢夫人の別荘を利用したホテル、「梨山賓館」(台中市和平区)が13年間の閉鎖を経て、12月9日に再オープンする。台北市と高雄市の円山大飯店(グランドホテル)と比べ、手ごろな宿泊料金を売りにする。17日付工商時報などが報じた。


プレオープン期間は梨山での思い出の写真を持参すれば、2人1室2,600元で宿泊できる(16日=中央社)

 梨山賓館の鄭世元総経理は16日、宿泊料金は1泊平均3,680台湾元(約1万円)で、年間売上高1億元を目指し、3年で損益均衡を達成したいと述べた。客室数は97室。初年度の客室稼働率は75%が目標で、宿泊客の6割は台湾人、残り3~4割は香港、マカオ、シンガポール、マレーシアなどから台湾を訪れた観光客とする考えだ。中国人を狙わないのは、海抜2,000メートルの高地に位置するためだ。交通が不便なため、来年には台北からの専用送迎車の導入を計画している。

 1971年にオープンした梨山賓館は99年の中部大震災で被害を受けた上、中部横貫公路(省道8号)が不通となり閉鎖されていた。このほど交通部観光局が観光振興と地域活性化のため1億5,000万元近くを投じて周辺を整備し、梨山賓館の運営をOT(運営・譲渡)方式で同社に委託した。同社は修復工事をほぼ完了し、11月にもホテル営業免許を取得する見通しだ。