ニュース 政治 作成日:2012年10月17日_記事番号:T00039944
野党・民進党で対中政策を担当する「中国事務委員会」は当初、謝長廷元主席が主任委員を務める見通しだったが、謝元主席が主張する「憲法各表(それぞれの憲法解釈)」について、蘇貞昌主席が賛否を明らかにせず、委員会の方向性が決まらないまま迷走している。
謝元主席はこのほど訪中した際、馬英九政権による「一つの中国、それぞれの解釈」に代わる中台関係の原則として「憲法各表」を提唱した。しかし、民進党内では中華民国体制の法理的根拠となる中華民国憲法を中台関係の前提とすることについて、台湾独立を理想とする党内原則派の反発が根強い。
蘇主席はそうした党内事情を考慮し、「急ぐべきでない」として、党内各派の意見調整を進めているとされ、まだ態度を決めかねている段階だ。
17日付中国時報によれば、謝元主席に近い筋は「蘇主席は依然対中政策の軸をつかめず、謝元主席の主張に意見を示せずにいる。このままでは互いの信頼関係に傷が付きかねない」と指摘した。蘇主席が「憲法各表」に対する賛否を表明しない限り、中国事務委員会の位置付けもあいまいになりかねない状況だ。
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