ニュース 商業・サービス 作成日:2012年10月18日_記事番号:T00039970
香港メディア大手、壱伝媒(ネクスト・メディア)は17日、台湾の印刷媒体とテレビ事業を中国信託慈善基金会の辜仲諒董事長に175億台湾元(約470億円)で売却すると正式に発表した。
辜仲諒董事長(右)は17日、財界交流団体の例会に出席した際、壱伝媒の買収をめぐりメディアに取り囲まれた(17日=中央社)
合意は15日付で、辜董事長が蘋果日報(台湾)と爽報を運営する投資会社アメージング・シノ社、壱週刊(ネクスト・マガジン)を運営する投資会社アイディアル・ベガス社、テレビ事業の壱電視(ネクストTV)の全株式を取得する内容。売却先には当初報じられた台塑集団(台湾プラスチックグループ)の王文淵総裁や旺旺中時媒体集団の蔡衍明董事長系のファンドは含まれなかった。
譲渡手続きは12月17日までに完了する。壱伝媒の黎智英(ジミー・ライ)主席は、今後3年以内に台湾で競合するメディア事業に再参入したり、人材を引き抜いたりしないことを確約した。壱伝媒が台湾で保有するビル、スタジオは売却対象に含まれず、辜董事長にリースする形となる。
一方、壱伝媒が壱電視を年代電視の練台生董事長に譲渡するとした今月1日付の意向書は効力を失った。
18日付工商時報によると、事業譲渡が決まった蘋果日報の労働組合は「黎主席の決定を遺憾に思う。早期に壱伝媒の経営陣と今後の対応を協議する。黎主席が誠意を示し、自ら出席することを望む」とコメントした。
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