宏碁（エイサー）は17日、同社の個人向けクラウドコンピューティングサービス「Acer Cloud」と連携した初のスマートフォン「ClouldMobile S500」を発表した。自宅のパソコンをスリープ状態にしておけば、Ｓ500のデジタルカメラで撮影した画像をすぐにＰＣへ保存できるほか、ＰＣに保存されている写真、音楽、文書をいつでもＳ500で読み出すことができる。謝金全・同社企業客戸事業処副総経理は「当社のクラウドサービスは他社とは異なりストレージ容量に制限はなく（所有するＰＣの容量により決まる）、無料でサービスが終了してデータが消える心配もない」と強調した。18日付聯合報が報じた。
「Ｓ500」の販売価格は１万4,900元。エイサーのスマートフォン事業巻き返しの期待を担う（エイサーリリースより）
Ｓ500はＯＳ（基本ソフト）に「アンドロイド4.0」を採用、4.3インチＩＰＳ方式パネル、1.5GHz（ギガヘルツ）デュアルコアプロセッサー、800万画素デジカメ、８GB（ギガバイト）メモリーを搭載する。
なおAcer Cloudサービスは、１つのアカウントで32台のモバイルデバイスを無料利用することができる。現在はいずれかの端末がエイサーの製品である必要があるが、10月末にはアップルのｉＯＳ、Windows Phone（ウィンドウズフォン）などのＯＳにも対応する予定だ。
また謝副総経理は同日、今年末にインテルのプラットフォームを採用したスマートフォンを発表すると表明、主にミドルエンド市場をターゲットとするとの考えを示した。
