ニュース 商業・サービス 作成日:2012年10月19日_記事番号:T00039997
中国信託慈善基金会の辜仲諒董事長が香港系メディア大手、壱伝媒(ネクスト・メディア)の台湾でのメディア事業を買収することに関連し、金融監督管理委員会(金管会)銀行局の邱淑貞副局長は18日、「取引が中国信託金融控股(中信金)と関係ないかどうか、さまざまなルートで資金源をチェックする」と述べた上で、銀行経営とメディア事業の分離が望ましいとの立場を強調した。19日付工商時報が伝えた。
邱副局長は「(特定の)産業が金融と融合し、経済上のパワーが過度に集中するのは望ましくない」と述べた。
今回の買収合意では、中国信託慈善基金会董事長という名義で、中信金は表面に出ていないが、辜董事長が175億台湾元(約470億円)という多額の事業譲渡代金をどうやって確保するかに注目が集まっている。金管会は仮に中信金の支援で、メディア事業の買収が進むとすれば、反対の立場を取る可能性を強く示唆した格好だ。
金管会は金融持ち株会社や銀行に10%以上を出資する大株主の適格性を審査することになっている。辜董事長は表面上は中信金でいかなるポストにも就かず、個人の中信金への出資比率も10%以下だ。しかし、金管会は辜氏一族全体の持ち株で株主の適格性を判断する構えだ。
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