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世界最大のウェットスーツメーカー、宜蘭工場で火災


ニュース その他製造 作成日:2012年10月19日_記事番号:T00040004

世界最大のウェットスーツメーカー、宜蘭工場で火災

 世界のスキューバダイビング用ウェットスーツの65%を受託生産する薛長興工業(SHEICOグループ)の三結工場(宜蘭県五結郷)で18日午前8時過ぎ、火災が発生した。1時間後に火は消し止められ、死傷者は出なかった。損失見積りは1,000万台湾元(約2,700万円)以上。薛丕拱董事長は、1~2週間以内に生産を再開し、出荷に影響は出さないと語った。19日付自由時報などが報じた。


五輪の水上競技のうち7~8割の競技で、出場選手のほぼ全員が同社が受託生産した製品を使用している(18日=中央社)

 鑑定の結果、接着剤をかき混ぜる際にトルエンを注入する工程で機械から出火したとみられている。ゴムやナイロンなどの素材が多く燃えており、有害物質が大気中に放出されていないか環境保護局が確認中だ。

 1966年創業の薛長興は、当初自社ブランド「長興牌」でレインコート、長靴、作業靴を製造していたが、79年からマリンシューズを皮切りにスキューバダイビング用品に参入。欧米市場シェア8割以上、年間売上高100億元以上、従業員9,000人以上にまで成長した。スキューバダイビング用スーツ、シューズ、グローブなど世界に12工場を擁する。なお、同工場の火災はここ10年余りで3回目。