ニュース 社会 作成日:2012年10月22日_記事番号:T00040017
このほど南投県の観光地、日月潭を訪れるため台中市からバスに乗り込んだ日本人女性が車内で急にトイレに行きたくなり、これを筆談で運転手に伝えようとしたが意図が通じず、がまんできなくなって車内でバケツに用を足した。この件が明るみに出て、運転手に対し「客への配慮に欠ける」など批判が集まっている。
問題のバスは観光地をめぐる「台湾好行」だが、南投客運がトイレが付いていない通常の車両で一般路線を走行していた。同便に乗り合わせた乗客によると、出発して1時間が過ぎたころ、前方に座っていた50歳前後の日本人女性が、「便所、時間」と書いた紙切れを運転手に見せた。運転手は笑うだけで何も対応せず、女性はつらそうな顔をして席に戻った。そして約10分後、あるバス停で停車したのを機に女性は運転席そばにあったバケツを手に取って最後部へ移動し、その中に用を足したという。
乗客の1人が下車する際、運転手に「あの日本人がトイレに行きたいと言っていたのにどうして聞いてやらなかったのか」と聞くと、運転手は「なんでもっと早く言わない」と答えたそうだ。
この乗客が一部始終をインターネットの掲示板に書き込んだところ、「(台湾人として)恥ずかしい」「こんな運転手がいながら観光推進などお笑い草だ」など非難のコメントが相次いだ。
当のバス運転手は「紙を見ても意味が分からなかった。笑ってなどいない」と悪意がなかったことを強調した。バス会社も「この運転手は優良ドライバーだ。故意とは思えない」とかばったものの、「日本語ができる乗客に協力を要請しなかったなど不適切な対応があった」として何らかの処分および再教育の方針を示した。
有名スポットが多い南投県は「観光大県」と銘打って観光発展を推進しているが、21日付自由時報は「バス停、公共施設、交通機関の車内放送などの大部分に外国語の案内がなく、国際水準に達しているとは言えない」と指摘した。
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