ニュース 社会 作成日:2012年10月22日_記事番号:T00040023
『原発のウソ』などの著書があり、反原発運動家として知られる小出裕章・京都大原子炉実験所助教が20日、台北市で講演を行い、現在建設中の台湾電力(台電)第4原子力発電所(新北市貢寮区)で放射能漏れ事故が発生した場合、台北市および新北市中和、永和、板橋区など北部エリアで1カ月以内に3万人が死亡し、事故の影響を受けてがんにかかり死亡する人の数は700万人に上るとのシミュレーション分析結果を公表した。これに対し行政院原子能委員会(原能会)および台電は「誇張し過ぎだ」「根拠となるデータの出典が不明だ」などと批判している。21日付蘋果日報が報じた。
小出助教は、地震多発地帯では原発は非常に危険と強調し、もし、台電第4原発で放射能漏れ事故が起きた場合、沖縄にも影響が及ぶ可能性を示唆した(20日=中央社)
小出氏は経済誌『今周刊』などの招きで来台。「わたしが見た原発の真相」と題して講演を行った今回、米国原子力規制委員会が台電第4原発と同型の沸騰水型原子炉に対して行った放射能漏れ事故のシミュレーションデータを基に、風向き、台湾の地形を加味して分析を行い、被害予測を算出した。その上で「第4原発周辺は人口が密集しており、速やかな避難が難しく、避難効率はゼロに近い」と指摘した。
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