宏達国際電子（ＨＴＣ）の６～８月の米国でのスマートフォンおよび機能フォン（フィーチャーフォン）の市場シェアは6.3％で、３～５月から0.2ポイント上昇したことが、市場調査会社、コムスコア（comScore）の統計で明らかになった。なお、順位は５位と変わらなかった。22日付工商時報が報じた。
ＨＴＣは今年、米国市場で販売が伸び悩んでいるが、カナダのリサーチ・イン・モーション（ＲＩＭ）の販売台数がＨＴＣ以上に落ち込んだことが、シェア小幅拡大の追い風になったとみられる。
なお、米国市場シェア上位は順に、▽サムスン電子、25.7％（前期から横ばい）▽ＬＧエレクトロニクス、18.2％（同0.9ポイント下落）▽アップル、17.1％（同2.1ポイント上昇）▽モトローラ・モビリティ、11.2％（同0.8ポイント下落）──と、順位に変動はなかった。ＨＴＣ同様シェアが拡大したアップルは、iPhone５の発売前だったものの、iPhone4Sがけん引し、２位のＬＧとの差は1.1％と僅差になってきており、遅くとも年末までには逆転するとみられる。一方、シェアを落としたＬＧとモトローラは、フィーチャーフォンの販売減少が響いた。
