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10月下旬の大型TVパネル価格、1ドル上昇【表】


ニュース 電子 作成日:2012年10月22日_記事番号:T00040035

10月下旬の大型TVパネル価格、1ドル上昇【表】

 市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーの調査によると、液晶テレビ用の32、42、50インチのパネル価格は10月下旬、1米ドル上昇した。テレビ用パネルの価格上昇は11月以降も続くとみられる。22日付工商時報が報じた。

 ウィッツビュー・テクノロジー研究部の劉陳宏協理はテレビパネルの価格上昇について、中国の国慶節(建国記念日、10月1日)連休期間に液晶テレビの販売台数が7.6~7.8%増と予想以上に伸び、また、間もなく春節(旧正月)連休の需要期向けに在庫準備に入るためと説明した。なお、中国のテレビメーカーが来年のパネル関税率の再引き上げを懸念して在庫水準を高めており、需要拡大が11月以降も続くことの要因の一つに挙げられる。

 モニター用は全サイズでほぼ横ばいとなったが、19.5インチと24インチは2米ドル下落した。奇美電子(チーメイ・イノルックス)が19.5インチパネルの生産を開始し、友達光電(AUO)やLGディスプレイ(LGD)も追随するため、今後近いサイズの18.5、19、20インチのモニター用パネル価格にも影響するとみられている。

 ノートパソコン用パネル価格は0.2米ドル下落した。マイクロソフトのウィンドウズ8(Windows8)搭載製品の発売を前にノートPC自体の需要が伸び悩み、PCメーカー側も在庫製品の一掃を目指しているため、パネルの需要は依然弱いままだ。また、ウルトラスリムパネルは、ノートPC大手ブランドの要求に応じて0.2~0.5米ドルと価格を下げている。