台南市北門区の国立病院、行政院衛生署新営医院北門分院で23日未明に火事が起き、台南市衛生局によると12人が死亡した。台湾の病院火災としては過去最悪の被害となった。中央社などが報じた。
建物に踏み込んだ消防署員によると、既に１階と２階は濃煙が充満していたという（23日＝中央社）
台南市消防局によると、出火したのは建物の２階にある、重度の介護を必要とする患者のための介護施設で、逃げられずに亡くなった高齢者が多かったとみられている。同施設の運営は外部の業者に委託されていた。
消防局は消防車31台などを出動させて消火活動に当たり、この際に入院患者ら115人を救出した。このうち72人がのどの痛みなどを訴えたため、台南市や嘉義市の別の13カ所の病院に搬送した。
消防局では現在、火災の原因を詳しく調べている。
