ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

スマホで「低頭族」増加、仮性近視が10倍に


ニュース 社会 作成日:2012年10月24日_記事番号:T00040082

スマホで「低頭族」増加、仮性近視が10倍に

 スマートフォンやタブレット型パソコンが普及し、街でこうしたモバイル端末をじっとのぞき込んでうつむき加減になっている人の姿をよく見かける。台湾では「低頭族」という言葉も生まれたほどだ。こうした中、集中して目を使い過ぎることで起きる仮性近視が急増し、ある眼科医によると流行前の10倍に増えたという。

 ある企業で主管を務める女性(35歳)は残業が続き、夜中までPCの画面を見ていた。歩行中やバス乗車中も絶えずスマートフォンの画面をのぞき込むまさに「低頭族」だった。

 ある日、報告書などに書かれた文字がぼやけることに気づき、購入する使い捨てコンタクトレンズの度数は強くなる一方。これはおかしいと、眼科で視力を図ってもらうと、この半年で約3分の1に低下しており、医師から「仮性近視」との診断が告げられた。

 眼科医によると、遠くを見るとき眼球の中の毛様体筋は伸びた状態となり、近くを見るときは収縮する。目を近づけて本を読んだり、テレビを見たりし過ぎると、この毛様体筋の緊張状態が続き、「仮性近視」の症状が出るという。

 この症状は一般に子どもに多いと言われているが、モバイル端末の流行で最近は成人の患者が急増している。近視が進んだと思いがちだが、一時的な症状の場合があるという。

 ゲームに熱中し過ぎて2年間で視力が3分の1に低下したある男性(30歳)は、約半年の治療で元の視力まで回復したそうだ。

 視力の低下が続くと白内障や網膜剥離(はくり)を患う可能性もある。近視が進んだと勘違いして眼鏡の度数を上げたりすると、老眼になるのが早まるとの指摘も出ており、怪しいと思ったら、早めに診察を受けた方がよさそうだ。