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弓矢を誤射、200メートル先のおじに命中


ニュース 社会 作成日:2012年10月25日_記事番号:T00040093

弓矢を誤射、200メートル先のおじに命中

 今月13日、南投県の山間部で農業を営む許錦塔さん(58歳)がキャベツ畑で農薬散布を行っていたところ、突如背中に激痛が走った。何事かと痛む個所に目をやるとそこには80センチメートルはあろうかという弓矢が深々と突き刺さっていた。しかし辺りを見回しても矢を放った犯人の姿は見当たらない。一体、どこから飛んできたのだろう。

 通報を受けて駆け付けた警察官が捜査を行ったところ、使用された弓矢はアーチェリー競技で使うようなカーボン製の本格的なものではなく、夜市などで売っている素人向けのものと判明。しかし、許さんに刺さった矢からは指紋は見つからず、しかも周辺の夜市に弓矢を売っている店もなく、犯人は一向に判明しなかった。

 幸運にも命に別状のなかった許さんは「他人に恨みを買ったことはない」と語り、犯人の目星もまったく付かず、凶悪犯が野放しとなっている可能性によって地域の住民には恐怖感が募っていった。

 そんな状況の中、警察が捜査を進めると、なんと許さんの家で彼に刺さった矢と同じ物が見つかった。聞いてみると許さんのおいが「自分のものに間違いない」と認めた。

 このおいは暇な時にネットで購入した弓矢で遊んでいたといい、許さんがけがをした時も練習しており、しかもそのうちの1本を打ち損じてどこへ行ったか分からなくなったと証言。しかし彼は「自分の練習場から現場まで200メートルもあるのでまさか自分の射った矢とは思わなかった」と説明した。

 実際に測ったところその距離は245メートルで、しかも間には家や林など障害物もある上、角度もおいが使用している的とは70度以上差があった。

 どうやら、射ち損なった時の角度、山から吹き降ろす強風などが重なって命中したのが真相のようだ。アーチェリー五輪代表コーチによると、「代表選手でもこんな距離を当てるのは難しく、一般人なら1万回やっても無理」だそうで、おいの殺人未遂容疑は無事晴れたもようだ。