ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

農心の即席めんに発がん性物質、台湾でも波紋


ニュース 食品 作成日:2012年10月25日_記事番号:T00040108

農心の即席めんに発がん性物質、台湾でも波紋

 韓国食品大手の農心が生産した即席麺(めん)「ノグリ(たぬき)ラーメン」、「生生(センセン)ラーメン」から発がん性物質のベンゾピレンが検出されたとの報道が台湾でも波紋を呼んでいる。


農心は「辛ラーメン」がアジア各地で人気で、韓流ブームの代名詞の一つとなっている(25日=中央社)

 今回の騒動は、韓国の食品医薬品安全庁が今年6月、問題の商品のスープを生産する業者のかつおぶしからベンゾピレンを検出していた事実が判明したことが発端。農心は「毎回の食事で一生摂取しても人体に害がないレベルだ」として、安全性に問題はないと説明している。

 25日付自由時報によると台湾で農心の代理店を務める星禾国際は「ノグリ」の輸出用商品である「爽口海鮮烏龍麺(うどん)」「香辣海鮮烏龍麺」の2種類を輸入販売している。同社は25日、民間の検査会社にサンプルの検査を依頼し、問題があれば商品を全面的に回収する方針を明らかにした。

 量販店の家楽福(カルフール)は、報道を受け、農心の即席麺2種類を店頭から撤去する措置を取った。愛買(aマート)も1種類を撤去した。

 台湾にはベンゾピレンの残留基準がないため、行政院衛生署食品薬物管理局は業者に商品の撤去を要求できない。ただ、同局は25日にも耐容1日摂取量(TDI)に基づき、ベンゾピレンの含有量を調べ、人体に害があるかどうか判断する構えだ。