26日付工商時報が中国メディアの報道を基に伝えたところによると、ノートパソコン受託生産大手、仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）の中国・成都工場（四川省）で21日夜、数千人規模のストライキが発生したもようだ。原因は給与水準への不満とみられる。
中国メディアの報道によると今回のストは、コンパルが週末２日間の出勤日を休暇に変更する措置を決めたため給与が減少することや、江蘇省昆山工場から異動となった従業員の給与が成都工場の水準に合わせて減らされたことに不満が高まったようだ。
今回のストでは3,000人近い従業員が工場や宿舎を取り囲み、道路にバリケードを築いて交通を遮断したり、制服を脱いで燃やし抗議するといった光景も見られた。その後も状況はエスカレートする一方となったため、成都市政府が介入して対応に当たり、騒動は収まったようだ。
ストについてコンパルの陳瑞聡総経理は、「成都工場の受注分はすべて昆山工場に移しており、運営に影響は出ない」と強調した上で、今後は従業員の素養などについて全面的な調査を進め、同様の事件再発に努める考えを示した。
