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鴻海のテレビ生産、台湾で垂直統合目指す


ニュース 家電 作成日:2012年10月29日_記事番号:T00040163

鴻海のテレビ生産、台湾で垂直統合目指す

 鴻海科技集団(フォックスコン)は27日、堺ディスプレイプロダクト(SDP、旧シャープディスプレイプロダクト)製の液晶パネルを採用した、60インチ液晶テレビを台湾で初めて披露。戴正呉同社副総裁らは、今後同機種は台湾で製造するとともに、台湾での液晶テレビ生産では、設計、研究開発(R&D)から組み立てまでを垂直統合で行う計画を明らかにした。また、ソフトなどでも中国から台湾に生産拠点を戻す考えを示した。28日付工商時報などが報じた。


郭台銘董事長(後列中央)は、台湾を訪れた富士康の従業員約200人と記念写真を撮った(27日=中央社)

 60インチテレビは、傘下の富士康国際(FIH)の報奨旅行で台湾を訪問中の中国人従業員が最終日に同社本部を訪れた際に披露された。戴副総裁は、「毛穴まではっきり見える」と高画質をアピールし、同機種は当初、台湾、中国、米国の順番で発売していく予定だったが、需要期である感謝祭に合わせて、米国で先陣を切って発売したことを明らかにした。台湾での発売に関して、ブランドや価格などはまだ公表していない。

 また戴副総裁は同日、米経済誌フォーチュンが7月に発表した世界のトップ企業500社のランキング「フォーチュン・グローバル500」で、鴻海が43位と前年の60位から17位も順位を上げたことを受けて、今後は20位以内に挑戦すると宣言した。